世の中はオリンピック関連での連休、そしてお盆休みですね!
普段ほぼ日曜日しか休みがないばるにとっては休息以外に余暇を楽しむことができる貴重な期間。とはいっても、誰かと会うこともなかなかかなわない日々。ということで、久しぶりに映画を観に行ってきました。
別に映画鑑賞が趣味とかではないので映画館に観に行くことは少ないのですが、今回はなぜか観に行きたいと思った映画があったのです。細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』です!
もともと、どんな映画であるとか知らなかったのですが、通勤途中の駅のサイネージに流れていた広告を見たときに何か惹かれるものがあったのか、自然と映画館に足を運んでいました。こんなにも何の躊躇いもなく純粋に観たいなと思ったのは今までにあまり無かったのでとても不思議な感じです。ここ数年の話題になったアニメ映画をほとんど観てないことを考えると久しぶりにメジャーなタイトルに触れることになります。基本的に、世間で話題になっていることを理由に映画を観に行っても大抵楽しめない人間なので(笑)
公開から1ヶ月が経っているということ、早朝の上映時間だったこと、コロナ下ということで入場人数制限を行っていることもあり、そこまで人も多くなくゆったりと映画を観ることができました。
さて、肝心の内容と感想ですが、一言でいうと「味わうことのできる映画」でした。映像美、ネットの仮想世界、ミュージカル要素、また細田守監督も認めているとおり「美女と野獣」へのオマージュ的な作品ということで、個人的に好きな要素が詰まった作品であるということもあったのだと思うのですけど、ただそれだけではない気がします。メッセージ性は結構強い作品だと感じたのですが、でもそのメッセージがど直球ではなく色々と解釈できるもので、「良い意味」で何が言いたいのか分からない作品だなと思いました。
広告を見たときに直感した、心が惹かれる感覚はどうやら間違っていなかったようです。
また、最近ずっと心の中に引っかかっていた芸術というか表現に対する考え方に気づくことができた作品でもあるような気がします。それについてはまた別の機会にどこかで触れたいと思います。
あとこれは余談ですが、現代社会ではなかなか難しいことですが、前情報を入手せずに何かを楽しむということは意外と重要なことなのではないかと思います。それは、実際にそれを味わいながら楽しむためにも、そしてその余韻に浸るためにも……
2021/8/11