勉強と本

精神が不安定なのだろうか。ここ一年間、明らかに過食気味である。おいしいと思っていないのにただ食べ物を口にしていることが多すぎる。結局のところ、自分に友達が少なすぎることが原因なのではないだろうか。執着しすぎるくらいならいっそのこと縁を切った方がお互いにとっても良いのかもしれない。

今思えば、自分にとってのコミュニケーションツールと呼べるものは勉強と本しかなかった。それで関係を維持できていたからそれ以上のものを求めなかったし、他のコミュニケーションツールに全くもって価値を見いださなかった。くだらないものだとも思っていた。自分にとって大学院が理想の環境だったのはそういうことなのだろう。

今となってはどうやって社会と関係を結べばいいのかよくわからない。上辺だけ興味があるように取り繕うことはできなくはないけどすぐに無理が生じる。でも自分にはどう考えたってあの世界に戻る手段はない。身を滅ぼす可能性が高すぎる。失うものが何もないのなら行けるのかもしれないが、自分にはまだ失うものがある。

不平等な世の中に文句があるわけではないのだろう。人生を謳歌している人間に対して不満があるわけでもないのだと思う。結局のところ、これまで自分がかろうじて社会とつながるツールが日に日に失われていくことに苛立ちを覚えていたのであろう。

2024/4/13