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制約・不完全・限界と道具愛

「道具愛」というと、慣れ親しんだ道具に対して愛着を感じることを指し示すことが多い気がするけど、わたしの「道具愛」はそれとはどこか違っている。本当に道具を愛おしく思うみたいな、そんな感じ。

世間の評価とか評判とかそんなことは一切関係なし。たしかに利便性とか有用性とか考えれば、もっと良い道具があることは頭でわかっているんだけど、そうした道具に限って愛することができない。だって、可愛くないんだもん……。

「道具は体の一部」と語る人もいるけれど、体の一部になることを求めていないのが自分のおかしなところかな。

制約があっったり、不完全であったり、限界があったりして、時には腹を立てることもあるんだけど、なんでか憎めない。「まったくもう、しょうがないなあ」と呟きながら、これからも大切にしていこうと心に誓う。

傍から見れば、かなり問題のある人かもしれないけれど、人間における恋愛とかもそんなものじゃないのかな。

他人からしたら、ある人がどうしてその人を好きなのかがわからないように。

恋愛において共感なんてものはいらないのだから。

2020/6/5