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manage・administer・control

管理にゃんてめんどくさいのにゃー。

管理に対する忌避感ってにゃんだろう、と考えごとしにゃがらネットサーフィンしてたらちょっとおもしろい論文¹を見つけたのにゃ。

管理は英語で考えるとmanage・administer・controlという3つの意味を持っていて、それぞれ概ね<計画>Plan、<執行>Do、<統制>Seeに対応するという主張にゃ。詳しいことは論文を参照するのにゃ。

たぶん多くの人がイメージする管理とはcontrolに値するのにゃ。そして、ばるも正直これが嫌いにゃん。管理なんて不要にゃっていう極論に走りたくなるにゃ。だけどにゃ、それは管理をcontrolという一面からしか理解していにゃいことにも原因があるかもしれないのにゃん。

大事なことは、何であればcontrolしていいのか、何をcontrolするべきなのか、どの程度controlするべきなのか、という点を考えることだと思うのにゃ。

少なくとも、manageの目標と関係のないことはcontrolできないはずにゃ。あとadministerに悪影響を及ぼすようなcontrolも控えるべきにゃ。

まだまだ、結論を出すのに必要な知識・情報・データが少ないから、今回はここら辺で話を終わりにするのにゃん。

2020/6/13

1.杉野隆(2011)「『管理』という言葉」、情報システム学会、link

健康「管理」について思うこと

さて、今回は身近な管理である健康「管理」を例にとって少し話を進めてみたいにゃん。前回、管理はmanage・administer・controlの3つの意味を持っているという話をしたのだけど、健康管理は英語でhealth careと言うのにゃ。このcareは、基本に「気にかけること」という意味があり、そこから派生して世話・介護・保護・管理・監督という意味をもつようになった言葉なのにゃ。

健康食品、ヘルスケアデバイスが数多く出回っているこの世の中、健康管理は多くの人にとって最も身近な「管理」といっても過言ではないと思うのにゃ。ただ一方で、たった一度きりの人生、そんなことを気にかけずに自由気ままに生きたいと考える人がいるのもまた事実なのにゃ。こうした観点から、世間一般には健康管理にはプラスのイメージがあるけど、この言葉が全くもって価値中立的概念であるといえるのかは難しいところにゃ。

健康にかんする管理がすべてcareなのかというとそうでもないのにゃ。たとえば、現代社会において避けては通れないストレスはmanageやcontrolという言葉と一緒に使われることが多いにゃん。ここで重要なことは決してadministerという言葉がこのようなときに一緒に使われることはないという点にゃ。つまり、暗黙の内に私たちはこの身体という(運営)組織をcareしたりmanageしたりcontrolする他者として扱っているということに気づかされるのにゃ。「わたしの身体」とは言っても、「わたしは身体」とはあまり言わないことからも、こうした心身二元論の考え方は深く根付いているように思えるのにゃ。

ここで、世の中には自由気ままに生きたいと考える人がいるという話に戻ると、彼らは身体をadministerすることを重視していると言えるのだろうか?たしかに彼らは、わたしという存在を身体を気にかける「精神」として捉えず、わたしは「身体」という前提で物事を経験することを大切なこととしているにゃ。ただ、問題は身体としてのわたしがadministerした(又はしたと思っている)反応は必ずしも良い結果をもたらすのかという点にゃ。

たとえば授業中にAさんは睡眠欲に従い眠たくなったので寝たという状況を考えてみるにゃ。この時、Aさんは自分のことを気遣って寝たわけではないのにゃ。つまり、精神としてのAさんではなく、身体としてのAさんがadministerした結果、寝るという行為に至ったと言えるのにゃ。さて問題はこのあとAさんが先生に怒られたという事実をもって、これは悪い結果であると言えるのかという点にゃ。Aさんは、眠気も解消されその後のパフォーマンスもあがり健康な状態になったので、たとえ精神としてのAさんが怒られることによってダメージをうけたとしても、それは健康な状態という良い結果を得るための代償でしかなく、別に悪い結果ではないと思うかもしれないのにゃ。この場合、精神と身体が対立する状況となるため、自由気ままに生きたいと願うAさんにとっては良い結果、精神を重視する社会の人々から見ると悪い結果ということになりそうにゃ。ここで重要なのは前者は時代が変わっても常に良い結果となるが、後者は社会の支配的な価値観に左右されるため場合によっては良い結果と判定される場合もあるということにゃ。この続きはまた今度にするとして、今日はここまでにゃ。

2020/7/20